2008年11月11日火曜日

雲の上で世界初の試写会 映画ハッピーフライトで

 飛行機のフライトを支えるさまざまな人々を描いたコメディー映画「ハッピーフライト」(15日全国公開)の試写会が、上空1万メートルの“雲の上”で行われた。ジェット機を特別にチャーターしての試写会で、配給元の東宝や全面協力した全日空(ANA)によると「世界初の機上試写会」という。
 約3000人の応募の中から抽選で選ばれた119人の招待客が、羽田空港から関西空港へ飛行する間に映画を楽しんだが、実はその飛行ルートも特別なもの。通常1時間15分ほどで到着するのだが、映画の上映時間は1時間43分。そのため羽田からいったん函館に北上し、佐渡、能登半島を経由して関空に向かう「遠回り作戦」を実施した。
 関空に到着すると、副操縦士役の田辺誠一やキャビンアテンダント役の綾瀬はるかがお出迎え。矢口史靖監督と一緒にジェット機に乗り込み、機内マイクで歓迎のアナウンス。田辺は「副操縦士はおしゃれな仕事です。服装重視…。僕のギャグは低空飛行ですが、映画は上昇気流に乗ってヒットしたいと思います」とあいさつし、乗客を盛り上げた。
 空港に降り立った一行は大ヒットを祈願し、力を合わせてジェット機と綱引きして重さ約155トンの機体を動かすことに成功。田辺や綾瀬は「あんなに大きな飛行機が動くなんて」と大喜び。
 イベント終了後に飛行機をめぐるエピソードを聞かれた綾瀬は、2年ほど前にドラマのロケの帰りにニュージーランドでスパイに間違えられて拘束されたと衝撃告白。「取り締まりが厳しい時期で1日ぐらい密室に閉じ込められ、ずっと泣いていました」と恐怖体験を語ったが、最後は映画について「ドキドキワクワクを体感しに来てください」とPRし、ハッピーな笑顔で締めくくった。